東日本大震災11年 被災3県の文学賞・映像賞が新設 地元紙などが後援

2022年4月28日

 東日本大震災から11年目となった岩手県、宮城県、福島県を訪れてみたくなる文学、映像作品を募集する「岩手・宮城・福島MIRAI文学賞・映像賞」が新たに設立される。5月1日から作品の募集を始める。

 

 東日本大震災から11年が経ち、被災3県では新しいヒト・コト・モノが次々と生み出されている。震災の記憶を風化させず、未来を志向するため、「未来を担う若者に、地域の魅力・希望・未来を切り取ってもらい、文字と映像の力で3県を訪れる人が増えることを期待」して、文学賞と映像賞を設立する。

 

 主催する実行委員会は、石巻専修大学、岩手大学のほか、東北大学大学院医工学研究科永富良一教授や、若手社会人により構成される一般社団法人ONE TOHOKU HUBなど、東北の次世代を担う若者を中心に構成しているという。後援は岩手県、宮城県、福島県、岩手日報社、福島民報社、福島民友新聞社、仙台放送、Date fm。協力はポプラ社。

 

 選考は実行委員会から依頼した各界の有識者により審査され、受賞した作品は公式ホームページでの公開や、3県の観光PRでの活用を予定している。継続的に訪れる人が増えるように複数年での実施を予定している。

 

3県のミライを綴る「文学賞」
 ▽テーマ=3県内外の人々の目に映る地域の姿を踏まえ、3県に足を運びたくなるような、地域の魅力・希望を感じられる未来志向の文章
 ▽対象=3県(岩手・宮城・福島)の出身、在住、在住歴がある、訪問経験がある等何らか由縁のある18歳(高校生不可)~33歳以下の人
 ▽仕様=1万2000字(400字詰め換算30 枚)以内。未発表の作品(種類は問わない、小説・エッセイなんでも可)
 ▽賞金等=MIRAI文学賞 50万円×2人

 

3県のミライを映す「映像賞」
 ▽テーマ=3県の人々が県外の人々に見せたい風景、人、取組などを撮影した3県に足を運びたくなるような地域の魅力・希望を感じられる未来志向の映像
 ▽対象=同上
 ▽仕様=3~5分の短編作品、未発表の映像作品(種類は問わない、ドラマ・ドキュメンタリーなんでも可)
 ▽賞金等=MIRAI映像賞 50万円×2人