有隣堂 読書支援ツール「創造性を育む 本の楽しみかたカード」発売

2022年4月20日

 有隣堂は小学生から使える読書支援ツール「創造性を育む 本の楽しみかたカード」を、慶應義塾大学総合政策学部井庭崇研究室と共同開発し、4月25日から同社全店およびオンラインストア「PayPayモール」で発売する。教育現場で需要の高まる思考型・対話型の授業プログラム等にも役立つツールとして、今後は学校や図書館、書店を中心にワークショップや体験会を提案していく。

 

 

 カードは、本と出会い、読みかたを知り、読書を日常生活に取り入れるヒントを子どもにも分かりやすい10の言葉(パターン・ランゲージ)にまとめた。カードとセットのガイドブックには、井庭教授のメッセージ、カードの解説、授業やワークショップの進め方例を掲載するなど実践に役立つ情報を32ページカラーで紹介する。

 

 セット内容はカード11枚(表紙1枚、パターンカード10枚)、ガイドブック(カラー32ページ)、ポスター1枚。定価1320円。販売店舗は同社の横浜駅西口エキニア横浜店、横浜駅西口コミック王国、戸塚駅地下売店除く全店舗と「PayPayモール」。

 

 ワークショップ「『本の楽しみかたカード』を使って本の話をしよう!」を4月29日14~15時、神奈川県小田原市の小田原駅東口図書館で開く。対象は小学生、定員は先着15名。申し込みは 図書館総合カウンターまたは電話(0465-20-5577)で受付。

 

 同社は2017年に井庭研究室とパターン・ランゲージ手法を用いて読書のコツを27の言葉にまとめた「 Life with Reading.読書の秘訣カード」を共同開発。教育・図書館関係者からの「もっとやさしい言葉で、子どもにも使えるカードを」との要望に応えてこども版「読書の秘訣カード」として「創造性を育む 本の楽しみかたカード」を制作した。

 

 井庭教授は1974年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。専門は創造実践学、パターン・ランゲージ、システム理論。