毎日新聞 創刊150年 映画バーティカル・サイト「ひとシネマ」スタート

2022年3月1日

 毎日新聞社は2月21日の創刊150年を記念して、映画バーティカル・サイト「ひとシネマ」をスタートさせた。同社は、全国紙で唯一の映画賞「毎日映画コンクール」を主催しているほか、これまで50本以上の映画作品に製作出資を行っている。サイトでは、映画の最新トピックだけでなく、毎日新聞のアーカイブを使用した記事やインタビューなどを多角的、重層的に展開していく。

 

毎日新聞の映画バーティカル・サイト「ひとシネマ」のロゴマーク

 

 2月14日にサイトをリリースした。創刊特集として、毎日映画コンクールを取り上げ、第76回の受賞者インタビューなどを掲載。日本映画大賞と監督賞を受賞した映画「ドライブ・マイ・カー」は、今年の米アカデミー賞で作品賞など4部門にノミネートされており、「ひとシネマ」では、濱口竜介監督の独占インタビューを載せている。

 

 また、吉永小百合氏らが受賞した「田中絹代賞」の創設の経緯や、映画評論家と技術者が議論を戦わせて受賞者を決めるコンクールの背景など、同社が戦後まもない1946年から続けている歴史ある映画賞の全体像をまとめている。

 

 「ひとシネマ」の編集長は、毎日新聞の元学芸部長で現在は専門記者として映画を担当する勝田友巳氏が務め、同社の学芸記者だけでなく外部ライターも積極的に登用する。新しい書き手の発掘、育成にも取り組むという。総合プロデューサーは同社の元文化事業部長で長年映画製作を担当してきた宮脇祐介氏が務め、映画製作の裏側に迫るような内容も紹介していく予定だ。

 

 特集の第2弾は、高倉健を予定。“Ken Takakura for the future generations”と題して、大スターに新たな光をあてる。20~70代の筆者がそれぞれの高倉健への思いをつづり、没後7年を過ぎた名優を異なる世代の視点で捉え直すという。

 

  毎日新聞社の丸山昌宏社長は「今まで以上に映画業界を応援していこうと『ひとシネマ』をスタートさせた。映画を愛するすべての人に見ていただきたい」と話している。

 

 「ひとシネマ」のURLはhttps://hitocinema.mainichi.jp/