【2022年・年頭所感】博報堂DYホールディングス・水島正幸代表取締役社長(兼博報堂代表取締役社長)

2022年1月1日

広告を超え、新たなクリエイティブ産業へ

 

 

 

 明けましておめでとうございます。

 

 私たちを取り巻いた大きな変化の中を前進しながら、自分たちの強みである「クリエイティビティ」の可能性を再認識しました。未来をつくるのはクリエイティビティであること。正解が正解ではなくなった時代、別解を生み出せるのは人間のクリエイティビティにほかならないこと。かつて広告代理業から広告会社へと進化した我々はいま、広告の領域を超え、新たなクリエイティブ産業へと踏み出し始めています。

 

 社会や生活者の変化を捉えて専門性と領域を拡げながら、サービスやビジネスモデルを次々と創造し、未来の新しい景色を描き出していく。それこそがポストコロナにおける我々の役割になると確信しています。

 

 博報堂DYグループとして、そこへ踏み出す準備も整いつつあります。昨年はグループ会社間の壁を崩して各社を縦横につなぎ直し、共通の戦略組織や経営体制を構築してグループ力の強化をはかりました。

 

 博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムの横断戦略組織「HAKUHODO DX_UNITED」は、3社一体となってマーケティングDXとメディアDXを推進。新規事業組織「ミライの事業室」は博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの一体運営となり、脱炭素やスマートシティなどこれからの企業が向き合うべき領域をテーマ化し、産業界や行政とのネットワークを広げながら事業創出に取り組んでいます。

 

 人材派遣やコールセンターなどの新たな領域も、グループの成長起点になり始めています。今年もこの動きを加速し、グループ一丸でお取引先の事業成長と事業変革に貢献していきます。

 

 グループ内のつながりが強まったことで、組織を超えた協働や大胆な人材交流も続々と生まれています。そうした動きを目にするたび、会社が成長する原動力は社員のバイタリティだと実感します。

 

 もっと世の中を動かす仕事をしたい、もっと面白いことがしたい。そんな欲求や思いをベースに、自分たちのクリエイティビティを自覚的に活かしていけば、どんな領域でも大きな発明を生み出せるはずです。

 

 テクノロジーをどう活用し、データをどう読み解くかもクリエイティビティの発揮しどころですし、社会課題の解決やSDGs達成にも寄与しうる力です。自分たちも社会の一員という意識を全員が持ち、社会のあらゆる領域での新たな価値創造を目指していきます。

 

 クリエイティビティで未来をつくる。ますますやりがいがある仕事を、皆様とともに楽しんでいきたいと思います。