【2022年・年頭所感】 ジェイアール東日本企画・赤石良治代表取締役社長

2022年1月1日

 

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

 コロナ禍の影響は引き続き大きく、旧年と同様に本年も多くの方々が、一点の曇りもない晴れやかな心持ちで初春を慶賀する社会情勢には至っていないとお感じでしょう。

 

 確かに人類よりも圧倒的に長く生きながらえてきたウイルス群ですから、かなりの難敵であることに間違いありません。各地に残る疫病根治をご利益とする神社等にその切実な願いの痕跡が残りますが、一方、時の経過とともに参拝者の筆頭祈願が金運等へと移り変わる歴史を幾度となく繰り返してきたことも事実です。疫病退散祈願と年賀挨拶の寿ぎとが、平然と両立しうる日常は確実に訪れます。

 

 先が見通しづらい中ではありましたが、今後のウィズコロナ対応を見据えたいくつかの足跡を残すことはできたように思います。緊急事態宣言下の秋葉原において、東北・新潟の情報発信拠点「東北ハウス」の運営にあたるなど、久々にリアルを主体とするカスタマーエクスペリエンスを実現できたこと、「交通広告グランプリ2021」についても二年ぶりにリアルで開催できたことは大きな成果でした。

 

 また、新宿駅東西自由通路へ大型LEDサイネージ「新宿ウォール456」の設置、当社初のメタバース案件とも言える「バーチャル秋葉原駅」のVRイベントへの出店などは、これからの駅空間価値の飛躍的向上につながる乾坤一擲の打ち手でした。

 

 これからも媒体社としての矜持である「その時・その場所」のビビッドな価値創造に徹底的にこだわるとともに、自治体、パートナー企業等との共創・協業にも積極的に取り組み、ビヨンド感あるイノベーティブなチャレンジを進めてまいります。

 

 本年10月14日には鉄道開業150周年を迎えます。お客様が抱く安心感・親近感といった長年の鉄道利用を通じて培われてきた鉄道文化的要素をベースとしつつ、移動者を中心とした当社ならではのマーケティングメソッド、DMPツールなどのDXソリューションに磨きをかけ、先進的でユニークなCRM構築に努めてまいります。

 

 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。