毎日新聞の長期連載「ヤングケアラー 幼き介護」が本に

2021年12月7日

 病気や障害を持つ家族の介護を子どもたちが担う実態を明らかにした毎日新聞の連載が1冊にまとまり、「ヤングケアラー 介護する子どもたち」として11月27日、毎日新聞出版から発売された。第25回新聞労連ジャーナリズム大賞の優秀賞を受賞した長期連載「ヤングケアラー 幼き介護」を、毎日新聞取材班が大幅に加筆、再構成した。

 

□四六判/296㌻/定価1760円(税込)

 

 取材班がこの問題を最初に報じたのは2020年3月。当時、その実態はほとんど知られていなかった。記者たちが丹念に事実を掘り起こして、キャンペーン報道を展開すると、反響が広がった。自治体や政府が実態調査に乗り出し、支援策も打ち出し始めた。

 

 本書は、記者たちが手探りで取材を進める過程を三人称の小説のようなスタイルで丁寧につづった。また、ヤングケアラーだった人たちへのインタビューを、介護する子どもたちの日々と思いを描いたストーリーに再構成し、多くの人が実感をもって読んでもらえるように工夫した。

 

 デスクとして担当した松尾良・毎日新聞政治部副部長(前特別報道部副部長)は「ヤングケアラーの報道が出ると、今でも『初めて知った』という声がSNSなどで聞かれます。この問題をあまり知らない方にも分かりやすく工夫したつもりですので、ぜひ読んでいただければ」と話している。