高橋書店 第25回手帳大賞発表表彰式で清水新社長が登壇

2021年10月16日

 高橋書店は10月11日、東京・千代田区の帝国ホテルで第25回手帳大賞の発表表彰式を行い、今年のイメージキャラクターに就任した女優の上白石萌音さんらがプレゼンターとなって各賞受賞者を表彰した。

 

前列右から選考委員の牧野、角田、藪内、後列右から船田、清水、上白石、岸本の各氏

 

 今回はいずれも過去最多となる「名言大賞」に5万8491作品、「商品企画大賞」に3489作品の計6万1980作品応募があり、「名言大賞」の大賞1点、優秀賞2点、特別賞3点、「商品企画大賞」の優秀賞2点を選んだ。「商品企画大賞」は大賞がなかったため商品化は行わない。

 

 発表表彰式は関係者のみを招き、懇親会は行わなかった。はじめに高橋秀雄会長があいさつに立ち「25年前に手帳の普及と手帳文化発展のために始めたときは3分の1ほどの規模だったが、いま60%ぐらい達成できた」と述べ、今年7月に就任した清水美成代表取締役社長に「バトンタッチする」と紹介。

 

 続いて登壇した清水社長は「手帳を使う人々の毎日の大切な瞬間をお手伝いする存在でありたいと願っている」とあいさつし、「商品企画大賞」の優秀賞受賞者2人に贈賞した。

 

今年7月に就任した清水社長

 

 このあと、「名言大賞」の選考委員を努めた小説家の角田光代、コピーライターの牧野圭太、歌人の藪内亮輔の3氏とイメージキャラクターの上白石氏がプレゼンターとして登壇。

 

 角田氏は子どもの言葉が多かったことから「まっさらな世界の見方、言葉の使い方にはっとさせられた」、牧野氏は「人の変化や成長は出会いによって生まれる。言葉の出会いは大きいと感じた」、藪内氏は「言葉には世界を生まれ変わらせる奇跡のような力がある」、上白石氏は「一生覚えておきたい言葉もたくさんあった」と、選考についてコメントした。

 

 「名言大賞」はファイナリスト32人の作品と受賞者を発表。優秀賞は王子製紙株式会社代表取締役社長の船田髙男氏と北越コーポレーション株式会社代表取締役社長CEOの岸本晢夫氏が、特別賞は選考委員の3氏が、大賞は上白石氏が表彰した。

 

上白石さんと名言大賞を受賞した仲程雄平氏

 

 表彰式のあとは上白石氏によるCMを上映。上白石氏はCM撮影時の様子や、手書きが好きでこれまでも手帳を使っていたなどと話し、高橋書店の手帳について「紙質がよくて書きやすい。後半の付録は大人になったら聞きたいことが書かれていて好き」と述べた。

 

 「商品企画大賞」の優秀賞は「合理的シンプル手帳」(山田真理氏)、「Family×Vertical+ToDo=”スマーラ”」(江原知氏)。

 

 「名言大賞」は大賞が「地面が満開になったね!」(仲程雄平氏)、特別賞が「そうじって、してないのは見えるけど、してあるのは見えないよね。」(角田淳子氏)、「ゴールの見えないマラソンなら僕は歩くよ」(安斎信雄氏)、「『何もしない』って言う用事があるねん。」(土肥永久氏)、優秀賞が「縁は切れるものじゃなくて、ほどくものだよ。」(能見ゆう子氏)、「私は縛られたくないの。たとえパンツのゴムにさえ。」(渡嘉敷まきこ氏)に贈られた。