トーハン2021年度入社式 近藤社長「新時代の書店・取次へのアップグレードを進める」

2021年4月8日

 トーハンは4月1日、東京・新宿区の本社8階大ホールで2021年度入社式を行った。今年度の新入社員は26人(男性14人、女性12人)。会場では出席者のソーシャルディスタンスを確保し、マスクの着用、アクリルボードの設置など、新型コロナウイルスの感染拡大予防に配慮し、短時間で執り行った。

 


 

トーハン・近藤敏貴社長 あいさつ(要旨)

 

 皆さんの人生の門出をお祝いし、入社を心から歓迎します。

 

 コロナ禍で多くの企業が影響を受けており、出版業界も例外ではありません。しかし、コロナ禍ゆえに書店に足を運ぶお客様が増えた面もあります。それだけ本や書店は信頼され、生活に不可欠な存在として社会に根づいています。皆さんも出版流通に携わるトーハンの一員として、本に対する人々の深い信頼を常に忘れないで下さい。

 

 人々の豊かな読書環境を支え、持続可能な出版流通ネットワークを再構築するために、当社は中期経営計画『REBORN』に取り組んでいます。


 第一の柱「本業の復活」では、読者・書店を起点としたマーケットイン型の出版流通を確立し、地域文化の拠点たる書店の活性化を目指します。メディアドゥとの資本業務提携もこの一環であり、紙もデジタルも扱える新時代の書店・取次へのアップグレードを進めます。


 第二の柱「事業領域の拡大」では、企業としての成長を支える新たな分野へ積極的に進出しています。すでにフィットネスジム事業、コワーキングスペース事業をスタートさせており、今後は社内ラボの活動も通じて、新しい事業アイデアの具現化に取り組みます。

 

 5月10日からはトーハンの『REBORN』を象徴する新本社での業務が始まります。皆さんは、そこからキャリアをスタートさせる最初の世代です。

 

 社会人、企業人として行動していく過程においては、間違いや失敗も多々あるでしょう。しかし若い時の失敗は何らマイナスにはなりません。むしろ、そうした経験が自分自身の糧になります。会社が大きく変わろうとする中で、皆さん自身も思う存分仕事にチャレンジして、能力を発揮してくれることを期待します。