【学参・辞典特集】おススメ商品と販売のポイント 日本出版販売仕入部 書籍仕入課課長・亀川陽司氏

2021年2月25日

日本出版販売仕入部 書籍仕入課課長・亀川陽司氏

 

「教科書改訂による需要増 中学学参に注目」

 

 昨年の新学期商戦は学校の一斉休校により自宅学習需要が急拡大し、特に小学学参の売上が前年を大きく上回る実績となりました。そして今年の新学期商戦も昨年に引き続き「自宅学習」がキーワードになると考えています。

 

 2021年に最も期待するジャンルは中学学参です。教科書改訂に合わせ多くの銘柄が改訂となります。改訂初年度は特に需要が高まり、また本体価格も5〜15%アップされるため、売上増が見込まれます。そのためにも旧版商品の抜き取り作業が必要です。「旧版・新刊銘柄一覧表」をご用意しておりますので、改訂銘柄の入替や補充発注等にご利用下さい。

 

 小学学参はまとめ買いが多いため、シリーズごとの売場展開を推奨しております。日販では出版社様と協力し、学習ドリルのリリーフAや教科書ガイド・準拠品の発注代行施策を推進しています。欠品による売上機会損失防止のため、積極的にご活用ください。

 

 高校学参は大学入学共通テスト実施後初の新学期となり、過去問・対策本の売上が期待できます。こちらも大学入試シリーズの発注代行施策やリリーフAを用意しており、多くの書店様にご利用頂いております。

 

 昨年は辞典の売上ピークが6月でした。今年は例年通りの4月第2〜3週になる見込みです。中学学参と同様に全面改訂となる中学用辞典の売上増が期待できます。

 

 今年の新学期は『自宅学習=Study Home』をキーワードに、「売場スペースの確保」「適切な品揃え」「確実な欠本補充」のお取り組みをお願いいたします。コロナ禍はまだ続きますが、皆様が健やかに新学期商戦を迎えられることをお祈りいたします。