竹林館 関西詩人協会による緊急アンソロジー『いのちを抱いて歩もう コロナを克えて!』発刊

2021年2月4日

□A5判/120㌻/本体1000円

 

 竹林館(大阪市・左子真由美社長)は1月10日、関西詩人協会による2020緊急アンソロジー『いのちを抱いて歩もう―コロナを克えて!』を発刊した。

 

 コロナ禍の収束が見通せない不安や怯え、孤独に触れつつも、日常の何気ない行為の中に晴れやかな気持ちや希望を見出そうとする味わい深い詩やエッセイ95編を収録。

 

 不安や人々の距離が広がるなか、「生きていくことの希望」、「表現するということとは」を改めて問い、先の世を見据える内容となった。

 

 関西詩人協会は関西を中心に会員の自選詩集や会報発行、詩のイベント開催などを目的に1994年に設立。コロナ禍で予定していた文学散歩、絵画展、詩話会が中止を余儀なくされるなか、会員同士の交流の場、会員外との連帯につながる場として「アンソロジー」を位置づけた。

 

 同協会の左子代表は、「ウイルスはその流行により結果的に人と人とを隔ててしまう。このアンソロジーが、今は孤立を強いられている私たち一人一人の明日への希望と連帯へと繋がることを願ってやみません」としている。

【櫻井俊宏】