河出書房新社 ハラリ最新刊『緊急提言 パンデミック』で書店利益率30%、コロナ禍の書店支援へ

2020年9月23日

施策名「39〈サンキュー!〉」は、書店への感謝と書店マージン30%(390円)の意味が込められている

 

 河出書房新社は10月6日取次搬入のユヴァル・ノア・ハラリ『緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー』で、書店マージンを30%とする書店応援企画「河出39〈サンキュー!〉トライアル」を実施する。初回申し込み締切りは9月25日、初版部数は5万部を予定。買い切り条件や、返品時の書店負担(歩安入帳)は設定しない。同販売施策は発売時から実施し、1年間は継続する。

 

 『緊急提言 パンデミック』は、世界的ベストセラー『サピエンス全史 上下』・『ホモ・デウス 上下』・『21Lessons』の著者ハラリ氏が、コロナ禍の中で世界へ発信した人類への警鐘を緊急で編んだ書籍。ハラリ氏が「TIME誌」「FINANCIAL TIMES紙」「The Guardian紙」といった世界の有力メディアに寄稿した記事や緊急インタビューを日本オリジナル編集でまとめた。

 

 

最大限のマージンを確保、書店への感謝を込め30%(390円)

 

『緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー』

 今回の販売施策について、河出書房新社は「出版業界が新型コロナウイルスで被ったダメージに対して何ができるか検討を重ねた。これまで書店の皆さまが、ユヴァル・ノア・ハラリの著書を拡販いただいたことへの感謝を表して、『緊急提言 パンデミック』の書店マージンを30%とした。弊社としてできる最大限のマージンを確保することで、書店の売り上げ応援とさせてほしい」とコメントした。

 

 業界の平均的な書店マージンは21%前後とされており、施策名の「39〈サンキュー!〉」は、書店への感謝と書店マージン30%(390円)の意味が込められている。同社によると、受注数は既に3万部を超えており、発売に向けて勢いが加速しているという。

 

書名:『緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー』

著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

翻訳:柴田裕之

本体価格:1300円(書店マージン30%:390円)

搬入発売日:2020年10月6日 

初回申し込み締切り日:2020年9月25日

初版部数:5万部を予定