皓星社 雑誌記事索引DB「ざっさくプラス」 無料公開、図書館休館を受けて

2020年4月3日

皓星社 公式ウェブサイトでの告知

 

 皓星社は4月1日、新型コロナウイルス感染症の影響で休館等により、図書館を利用できない学生・研究者・文筆業関係者の学習と研究を支援するため、雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」を無料公開すると発表した。


 無料公開の対象となるサービスは、「20世紀メディア情報データベース」(NPOインテリジェンス研究所)との連携機能を含めた同データベースの全機能。申込手続等は不要で、利用は個人・法人を問わない。公開期間は4月1日から5月31日を予定しているが、状況により早期終了や延長の可能性があるとしている。


 同データベースは、明治初期から現在までに日本国内(旧植民地を含む)で刊行された雑誌の記事索引データベース。『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』(皓星社・全120巻)のウェブ版として、2008年にサービスを開始。人文社会科学を中心に、調査・研究に資するデータベースを目指して改良を重ね、20年3月現在、実装データは2660万件を超えている。

 

図書館の臨時休館相次ぐ、長期化で学習・研究に影響

 

雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」

 

 同データベースは大学図書館を中心に国内で126機関、海外64機関で利用されているが、新型コロナウイルスの感染拡大により、各地の図書館で臨時休館が相次いでいる。国立国会図書館(東京・千代田区)でも3月5日から3月30日までとしていた臨時休館を延長し、4月15日まで「東京本館」「国際子ども図書館」の来館サービスを休止すると発表した。

 

 皓星社は無料公開に関して、「通常、『ざっさくプラス』は契約図書館を通じて利用するものです。今回の無償公開は、あくまで新型コロナ禍に伴う限定的例外措置であることから、契約図書館の理解と協⼒を求めることで実現しました」と謝意をコメントしている。

 

【鷲尾昴】

 

・雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」
https://zassaku-plus.com

・商品案内(丸善雄松堂のページ)

http://kw.maruzen.co.jp/ln/ec/ec_kousei01.html

・商品カタログ

http://kw.maruzen.co.jp/ln/ec/ec_doc/kousei_zassaku_catalog.pdf