台北国際図書展 新型コロナウイルスの影響考慮し5月に延期

2020年2月3日

TIBEのウェブサイトで延期を告知

 台北国際図書展(2020TIBE)を主催する台北書展基金會(台北国際図書展財団)はこのほど、中国を中心に新型コロナウイルスへの感染が拡大していることを受け、2月4日からの開催を予定していたTIBEを5月7~12日に延期することを発表した。

 

 1月29日に主催する財団と展示会、出版業界の代表が評価会議を開き、一般市民の参加が影響を受けることや、来場を予定していた著者などが訪問をキャンセルするとしていたことなどから決定した。

 

 文化部と財団は出展者とチケット購入者の権利と利益を保護するとしており、来場者に対してはブックフェアの先行販売チケットを新しい展示期間に更新することができ、払い戻しにも応じる。出展を予定している出版社に対しては、元の展示ホールとブースを確保する。

 

 TIBEは台北市の世界貿易センターホールで開催され、約60万人の来場者が見込まれている。前回は約1000にのぼるセッションが開かれ、今回も50近くの国・地域から合計675出版社をはじめ、出版団体、著者が参加する予定だった。

【星野渉】