各社が今年の新語・流行語を発表、ユーキャン年間大賞は「ONE TEAM」に

2019年12月6日

受賞者と選考委員ら

 今年一年で最も話題になった言葉を選ぶ「2019年ユーキャン新語・流行語大賞」が12月2日に発表された。年間大賞はラグビーワールドカップ2019日本大会で、日本代表を率いたジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が掲げたテーマ「ONE TEAM(ワンチーム)」に決まった。特別賞はイチローさんが今年3月の引退会見で語った「後悔などあろうはずがありません」が選ばれた。


 新語・流行語大賞は今年リニューアル新創刊した『現代用語の基礎知識』(自由国民社)に収録された用語をベースに選出し、選考委員会によってトップテン、年間大賞語を決定。


 講評では『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子氏が「昨年の『#MeToo』に続き、『#KuToo』が生まれたことが、男女にかかわらず誰にとっても生きやすい社会の一歩になったと感じる。プロゴルファーの渋野日向子さんやラグビーワールドの活躍が明るい話題になった」と述べた。

 

(写真左から)創刊当時の大きさからB5 判の大ボリュームを経て、コンパクトにリニューアル

 また、新創刊でコンパクト化した『現代用語の基礎知識』の狙いを質問され、「これまでの分厚い本から、言葉を凝縮し、この1冊で1年が分かるように絞り込んだ。今年を象徴するような言葉を選んだ1冊にしたかったので、時代に合わせて変更した」と説明した。


 年間大賞に選ばれた「ONE TEAM(ワンチーム)」以外のトップテンは次の通り。「#KuToo」、「計画運休」、「軽減税率」、「スマイリングシンデレラ/しぶこ」、「タピる」、「◯◯ペイ」、「免許返納」、「闇営業」、「令和」。

 

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小学館と三省堂も新語ベストを発表

 

 小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は12月2日、寄せられた1927本の投稿から「大辞泉が選ぶ新語大賞2019」を選定、今年の新語大賞を「イートイン脱税」に決定した。次点は「闇営業」と「にわかファン」だった。


 また、三省堂も12月3日、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2019』」選考発表会を実施し、応募総数延べ2017通(異なり837語)から今年の新語を発表した。大賞はスマホ決済サービスのネーミングで使われる「――ペイ」、2位は「にわか」、3位は「あおり運転」だった。