イード ポプラ社などと業務提携 調達資金は4億7350万円

2019年8月30日

 メディア・コンテンツを展開するイードは8月13日、取締役会を開き、ポプラ社と携帯電話販売事業のティーガイアのそれぞれに資本業務提携を行うとともに、両社に対する第三者割当による自己株式の処分を行うと決議した。


 業務提携契約は8月13日に締結し、株式処分数は50万株で、ポプラ社およびティーガイアに対し、それぞれイードの普通株式25万株を割り当てる。第三者割当による調達資金は4億7350万円、処分期日は2019年9月4日。


 現時点において、イードとポプラ社との間で合意している業務提携の内容は、①両社それぞれの既存事業のノウハウ共有、相互連携強化等により既存事業の拡大・深耕を図る、②ポプラ社の有する多数のコンテンツと当社の有するデジタルマーケティング力を融合させた新規事業の創出――の二つ。


 今回の資本提携についてイードは、「ポプラ社は主に児童書等を扱う老舗の出版社で、多数の優良なコンテンツを抱えているが、現状、紙媒体による書店での流通が中心となっており、近年急速に進化している動画・ゲーム・アプリなどの体験型コンテンツとコラボレーションすることで、新規の事業機会の創出や新規顧客の開拓を目指す」としている。


 また、「イードのデジタルマーケティング力をはじめとする各種ノウハウ・知見を投入し、ポプラ社が保有する多数の優良コンテンツをデジタル化する等の方法で、新しい収益を生む仕組みを構築できるものと考え、両社の企業価値向上に繋がるものと判断し、業務提携を行うことにした」と説明。


 ティーガイアとの業務提携では、同社の有する店舗ネットワークとイードの有するメディア・コンテンツとを融合させ、5G導入を機に新規事業を展開することなどで合意をしている。