社会人野球の歌「我街の誇り」発表 平成のベストナインも 毎日新聞社など

2019年7月10日

記念祝賀会でバットを使って鏡開きをする世界少年野球推進財団理事長の王さん(中央)、毎日新聞社の丸山社長(右端)ら

 

 毎日新聞社と日本野球連盟(JABA)は7月6日、都市対抗野球大会の90回開催とJABA設立70周年を記念した祝賀会を東京都内で開き、世界少年野球推進財団の王貞治理事長ら野球関係者約450人が出席した。90回大会と70周年を記念し、JABAが毎日新聞社に協力を依頼して制作した社会人野球の歌「我街(われら)の誇り」が披露された。


 「我街の誇り」は、直木賞作家の伊集院静さんが作詞、上田正樹さんの「悲しい色やね」など多くのヒット曲を手掛ける林哲司さんが作曲、編曲した。


 故郷の山口県防府市に社会人野球チームがあった伊集院さんは「彼らの姿はまさに街のヒーローであり、街の誇りでした」、林さんは「選手を取り巻く個々のドラマを意識しつつこの曲を書き上げた」とメッセージを寄せた。7月13日に東京ドームで開幕する都市対抗開会式の入場行進曲としても使われる。


 都市対抗野球は、プロ野球がない1927(昭和2)年に始まった。大学野球や中等学校野球(現在の高校野球)で活躍した選手のプレーを見たいという野球ファンの強い声を受け、毎日新聞社の前身の東京日日新聞社が「米大リーグのように都市を背景にした大会をつくろう」と、全国の企業チームなどに呼びかけ、創設した。


 祝賀会で毎日新聞社の丸山昌宏社長は「昭和、平成を経て、令和の最初の年に都市対抗野球は記念の90回を迎える。社会人野球を愛するすべての方々の努力のたまものだ。野球が競技として復活する来年の東京五輪をきっかけに、社会人野球人気がさらに高まることを願ってやまない」とあいさつした。


 また、社会人野球の発展に多大な貢献をしたとして、毎日新聞社の朝比奈豊会長らに、JABAから感謝状が贈られた。


 一方、平成の社会人野球界をけん引した「平成のベストナイン」の10人も発表され、祝賀会に出席した8人が表彰を受けた。


 投手部門で選ばれた杉浦正則さんは、大阪市・日本生命で1992、97年の都市対抗で優勝し、最優秀選手賞の橋戸賞を2回獲得。五輪に3大会連続出場し、「ミスターアマ野球」と称された。


 社会人唯一の現役で、外野手部門選出の林稔幸選手=スバル=は「選ばれた誇りを胸に今後の人生を歩んでいきたい」と喜んだ。09年都市対抗で狭山市・ホンダの優勝に貢献したプロ野球・広島の長野久義選手も、外野手部門で選ばれた。


〈社会人野球・平成のベストナイン〉(年齢は発表時)
 ▽投手=杉浦正則(51)日本生命▽捕手=大久保秀昭(50)日本石油▽一塁手=西郷泰之(46)ホンダ▽二塁手=工藤賢二(44)東芝▽三塁手=若林重喜 (52)日本石油▽遊撃手=伊藤祐樹(47)日産自動車▽外野手=高林孝行(51)日本石油、林稔幸(39)スバル、長野久義(34)ホンダ▽指名打者=池辺啓二 (36)JX―ENEOS※日本石油は現JX-ENEOS