講談社 リーチサイト運営者に損賠求める 「はるか夢の址」民事訴訟を提起

2019年7月10日

 講談社は7月9日、刑事事件の第一審で実刑判決が下った海賊版リーチサイト「はるか夢の址」の運営者ら3人に対して、1億6000万円の損害賠償を求める民事訴訟を提起したことを発表した。


 この事件は、被告3人が共同して漫画作品などのコンテンツを無許諾でアップロードし公開していたとして、大阪地方裁判所が今年1月17日に実刑判決を下した。被告人はそれぞれ懲役3年6カ月、同3年、同2年4カ月の有罪判決を受け控訴している。


 同サイトによる被害について同社では、数十億円を下らない被害が発生したと試算。民事訴訟は、同社が発刊する『ヤングマガジン』『イブニング』など8誌に関する編集著作権が侵害された損害について、損害額をおよそ1億6000万円と算定し賠償を請求する。損害賠償金が支払われた場合、読書にかかわるアクセシビリティ関連の団体へ寄付することを検討するとしている。


 発表の中で同社は「本日、大規模な違法サイト『漫画村』運営者とみられる者の身柄拘束が報じられました。弊社は本件『はるか夢の址』事案にとどまらず、今後も漫画家ら創作者の努力を踏みにじる悪質な権利侵害案件については、刑事告訴に加えて今回のように民事訴訟の提起を進めてまいります。今後さまざまな法改正を求めていくとともに、引き続き海賊版撲滅に向けて警鐘をならしていく所存です」とのコメントを出した。