広告電通賞 福島民報社がグランプリの「総合賞」 媒体社で初受賞

2019年7月7日

記念撮影する高橋社長(中央)と今井審議会会長(左)、山本社長

 

 広告電通賞審議会は7月1日、日本で最も歴史のある総合広告賞「第72回広告電通賞」の贈賞式を、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開き、グランプリの総合賞に選ばれた福島民報社とパナソニックに、賞状などが贈られた。総合賞に複数社が選ばれたのは72回の歴史で初めて。また、新聞社やテレビ局など媒体社が受賞するのも初めてとなった。


 広告電通賞は1947年に創設され、広告主、媒体社、クリエーター、有識者ら約500人で構成する広告電通賞審議会が審査している。今回は昨年4月から3月までの広告を対象に、1424点の応募の中から7部門で57点が入賞した。


 福島民報社は、18年8月21日(福島県民の日)に発行した特別紙面「おくる福島民報」で受賞した。特別紙面を折りたたんで通常の紙面を包み、郵送することができる。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故で地元を離れて福島県内外で暮らしている人、結婚や就職などで引っ越した人たちに送られた福島民報を開いてもらい、「ページをめくる間だけでも、里帰りできるように」との思いが込められている。


 贈賞式で、広告電通賞審議会・今井敬会長(経団連名誉会長)と電通・山本敏博社長から福島民報社・高橋雅行社長に賞状、賞杯が手渡された。

 

広告の力を生かし活力ある地方に

 

 あいさつに立った高橋社長は「東日本大震災以降、福島県を元気にするため、ただ新聞を作って届けるだけでなく、『地域づくり会社』をコンセプトに、新聞社として自ら行動を起こす取り組みを進めている。今回の広告企画も、それにふさわしいものになった」と強調した。


 そのうえで、今回の企画について県外から寄せられた声を紹介するとともに、「これから大変な環境になるかもしれないが、広告の力を生かせれば必ず活力ある日本に、地方になると確信している」との思いを改めて示した。