暦の神宮館が絵本に参入、第1弾はサトシン作品

2019年4月9日

 暦(こよみ)の出版社として知られる神宮館が児童書に参入する。5月下旬に作・サトシン/絵・北村裕花による絵本『こんにちは、ばいばい』を発売するのを手始めに、7月、9月に新刊を刊行し、今後年4点のペースで定着を図る。現在、書店からの事前注文を募っている。

 同社は今年で創業111周年を迎える老舗出版社。毎年120万部を超える暦を発行するほか、近年は水琴鈴(すいきんすず)などグッズも販売している。

 絵本は年中行事やしきたりといった暦に関連した「和のこころを伝える」ことをテーマに、自然、生き物、四季、食、しつけ、あそびなどの内容で企画する。

 第1弾の『こんにちは、ばいばい』と、7月刊行予定のやはりサトシンさんの『みんなありがとう』は、人間関係を作るために最低限必要な「しつけ」をテーマにし、両親や祖父母が贈ることも意識する内容。

 『こんにちは、ばいばい』は、主人公が母親と散歩に出かけた森でいろいろな動物に出会って「こんにちは」「ばいばい」とあいさつするストーリー。鳴き声から動物を当てるクイズとしても楽しめる。初版部数6000部、5月28日取次搬入を予定。

□AB判上製/32?/本体1300円