電流協、初のアワードで大賞にMagaport選定

2018年5月7日
 一般社団法人電子出版制作・流通協議会(電流協)は5月7日、新設した「電流協アワード」の受賞製品・サービスを発表した。大賞に電通と富士山マガジンサービスによるMagaport記事サービスを選出したほか、特別賞4件を選んだ。

 同アワードは電子出版分野の制作と流通に関して企業・団体等の優れた製品/サービス/業績/研究等について表彰することを目的に、電流協の2017年度事業として創設。選考は3月26日に電子出版関連の学識者やメディア関係者で構成された選考委員会を実施し、電流協会員会社から推薦された案件から大賞1件、特別賞4件を選考した。

 大賞の「Magaport記事サービス」は、電子雑誌を紙雑誌のレプリカとして生かすのではなく、収録されているコンテンツを幅広く活用しようとする試みとして評価された。特別賞はアクセシビリティとオンデマンド分野での功績として欧文印刷「ハートフルブック」、革新的で自由な出版活動を行える人材の育成を行っているNPO法人日本独立作家同盟「NovelJam」、電子出版分野でのプロモーションに関する取り組みとして出版デジタル機構「NetGalley」とトゥ・ディファクト「hontoブックツリー」を選定した。

 選考委員は委員長が植村八潮氏(専修大学)、副委員長が矢口博之氏(東京電機大学)、委員は星野渉氏(本の学校、文化通信)、落合早苗氏(O2O Book Biz)、千葉弘幸氏(印刷技術協会)、堀鉄彦氏(コンテンツジャパン)、落合巧氏(電流協 広報普及委員会委員長)。

 表彰式は5月22日16時から、東京・文京区のトッパン小石川テラス2階で開催する。同日は15時から電流協総会、16時30分から懇親会を開く。