WPPグループ、ADKに株式売却請求権行使禁止の仮処分を申し立て

2017年11月14日
 アサツー ディ・ケイ(ADK)は11月14日、同社の株主であるWPPグループから、株式売却請求権を行使してはならない旨の仮処分申し立ての通知を東京地裁から受け取ったことを発表した。申し立ては1日付、東京地裁からは13 日に通知を受け取ったという。

 ADKは、米国ペインキャピタルによる株式公開買い付け(TOB)に伴い、同グループに対し、提携協力契約の終了と、保有する株式の売却を要請していた。これに対し同グループは11月1日付でこの解約通知の無効と、株式売却義務の不存在の確認などを求める仲裁を日本商事仲裁協会に申し立てている。同グループは仲裁申し立てと同様の主張に基づき、東京地裁にも仮処分申し立てを行った。

 ADKは、今回の東京地裁への申し立てを「失当と考えている」としており、「今後の裁判手続きにおいては、当社の主張を粛々と裁判所に説明し、WPPグループの主張に積極的に反論していく」としている。