6社の文庫共同フェア「チチカカコヘ」、12月搬入に向け受注活動

2017年10月5日
 教養文庫を刊行する出版社6社の共同フェア「チチカカコヘ」が2018年1月から開催される。4回目となる今回は、「教養はチカラだ!」をメインタイトルに全国500店での開催を見込んでいる。

 ちくま学芸文庫、中公文庫、角川ソフィア文庫、河出文庫、講談社学術文庫、平凡社ライブラリーの6レーベルの編集長が60タイトルを選び、共同でA4パネル、POP、小冊子を作成する。

 フェア用セットは規模に応じて60点各5冊、計300冊のAセット(本体31万4300円)と、24点各3冊、計72冊のBセット(同7万3878円)を用意。さらに大型書店向けの100点前後のセットも提供する。

 出荷条件は3カ月延勘定。第1次の注文締め切りは10月6日だが10月中は受け付けを継続。商品は12月21日の搬入を予定している。

 2014年に5社でスタートし、15年に平凡社が加わった。毎回の参加書店は450店ほどで、12月の搬入から1カ月の消化率が15年は16・2%、16年は26・9%、3カ月後で15年は52・5%、16年は55・5%と高い水準を維持している。

 筑摩書房営業部・三澤宏幸参事は「普段、これらの文庫をおいていない書店さんでもフェアで売れて棚を作るケースもある」と、文庫の底上げに繋がると述べている。