インプレス総研、電子出版市場は前年比24・7%増の2278億円

2017年7月27日
 インプレス総合研究所は7月27日、2016年度の電子書籍・電子雑誌市場は2278億円で、前年比24・7%増と拡大したことを発表した。電子出版市場を調査した『電子書籍ビジネス調査報告書2017』を同31日に発行する。

 内訳は、コミックと文字コンテンツ(写真種など含む)を含む電子書籍市場が1976億円で、前年比24・7%増加。最も大きいコミックの売り上げは1617億円で、同26・6%増、文字コンテンツは359億円、同16・5%増。一方、電子雑誌の市場は302億円、同24・7%増と伸長している。

 インプレス総合研究所は調査報告書の中で、電子出版市場は拡大基調が続くとし、21年度には電子書籍市場は16年度の1・6倍に当たる3120億円程度、電子雑誌は440得億円、電子書籍と電子雑誌をあわせた電子出版市場は3560億円になると推定。

 また、アンケート調査の結果として、有料電子書籍の利用率は前年調査から1・1ポイント増加して17・6%に、月額読み放題の電子書籍利用者は「すでに利用している」が17・5%、「利用したい」「興味はある」をあわせると58・0%になるという。

 利用している無料マンガアプリでは、最も利用が多いのが「comico」(NHNcomico)の24・0%、次いで「LINEマンガ 無料連載」(LINE)が20・0%、「少年ジャンプ+」(集英社)が13・7%、「マンガワン」(小学館)が11・8%、「pixivコミック」(ピクシブ)が9・6%。これら無料マンガアプリの広告市場は78億円と推計している。

 『電子書籍ビジネス調査報告書2017』はインプレス発行で、CD(PDF)版が6万8000円(税込)、CD(PDF)+紙版が7万8000円(同)。冊子はA4判/302?。購入はhttps://r.impressrd.jp/iil/ebook2016