日本地図共販、自己破産を申請

2017年2月10日
 帝国データバンクによると、日本地図共販(資本金9600万円、代表=佐藤史泰氏、従業員21人)が2月10日、東京地方裁判所に自己破産を申請した。負債は2016年9月期末時点で約14億6300万円。

 申請代理人は植草宏一弁護士(港区虎ノ門2-1-1、みなと協和法律事務所、電話03-5575-2172)ほか2人。

 同社は1946年に設立。地図、旅行ガイドブックを専門に扱う取次会社として、国土地理院の地形図や、地図、道路地図、ガイドブックなどを扱ってきた。97年9月期には年売上高約109億9000万円を計上していた。

 しかし、近年は減収基調にあり、営業段階から毎期赤字計上が続いていた。2016年9月期の年売上高は約32億1000万円にまで減少。この間、営業所の閉鎖を実施するなど立て直しに努めていたが、今年初めに出版社への支払ができず、大手取引先出版社が相次いで出荷を取りやめたことで破産申請に至った。

 なお、グループのキョーハンブックスも、同日同地裁へ自己破産を申請した。