アマゾン、読み放題サービスを開始 12万冊が対象に

2016年8月3日
 アマゾン・ジャパンは8月3日、電子書籍定額読み放題サービス「Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)」のサービスを開始した。書籍、雑誌、コミックを対象に、月額980円で開始当初は和書12万冊以上が読み放題になるという。

 開始時点で対象になるのは小説・文学1万6000冊以上、ビジネス8000冊以上、実用・ノンフィクション2万冊以上の書籍8万冊以上と、コミック3万冊以上、雑誌240誌2000冊以上。対象商品はすべて電子書籍の単品販売も行われている。

 2日に開いた記者会見で同社Kindle事業本部コンテンツ事業部・友田雄介事業本部長は、先行しているアメリカでの事例として、同サービスに登録した利用者は、登録前後1カ月間を比較すると読書時間、電子書籍の購入金額とも30%増加しているとし、「読書機会の創出に貢献できている」と説明。

 また、同サービスで利用されると、電子書籍を販売した場合と同様に、その実績がランキングやおすすめ機能に反映されることから、「読み放題専業サービスと違って単品の販売促進につながる」と述べた。

 会見で参加出版社数については「数百社」と表現し、主要参加出版社として「総合・文芸」で講談社、小学館、文藝春秋、新潮社、幻冬舎、光文社、東京創元社、「ビジネス・実用」でダイヤモンド社、東洋経済新報社、PHP研究所、インプレス、主婦の友社、学研、「コミック系」で白泉社、秋田書店、祥伝社、双葉社、一迅社、手塚プロダクション―を例示。友田本部長は今後、さらに多くの出版社に参加を働きかけていく考えを示した。