日本記者クラブ賞に読売新聞・尾崎真理子氏、ジャーナリスト・堀川惠子氏に特別賞

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2016年5月11日
 公益社団法人日本記者クラブ(伊藤芳明理事長)は4月27 日の理事会で、読売新聞東京本社編集局文化部長の尾崎真理子さんに2016年度の日本記者クラブ賞を贈り、ジャーナリストの堀川惠子さんに日本記者クラブ賞特別賞を贈ることを決めた。読売新聞社かからの受賞は、14年度の橋本五郎特別編集委員、15年度の竹内政明取締役論説委員に続き3年連続。

 尾崎さんは文芸記者として、多くの作家を取材し、作家本人も気づかないような証言を引き出してきた。特に、児童文学者の石井桃子氏を息長く取材した『ひみつの王国 評伝 石井桃子』(新潮社)は戦前、戦中、戦後を通して書くことにこだわった女性文学者を描ききり、女性記者による出色の評伝としてジャーナリズムにインパクトを与え、日本記者クラブ賞にふさわしいと高く評価された。

 堀川惠子さんは著書『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70 年』(文藝春秋)で被爆者の遺骨を納めた原爆供養塔を取り上げ、原爆投下70 年の節目の年に核兵器の非人道性を新たな角度から浮き彫りにした。ほとんど知られていない原爆供養塔の関連文書の発掘から、遺族を探し出しての聞き取りまで、労力を惜しまない徹底した取材力が高く評価された。

 両氏による記念講演会は6月7日(火)18時~20時、東京・千代田区の日本記者クラブ10階ホールで行われる。定員は200 人(申し込み先着順)。参加費は無料。

 日本記者クラブ会員だけでなく一般の人も参加できる。申し込みは、住所、氏名、電話番号、年齢、参加人数(2人まで)を記入のうえ、メールで申し込む。折り返し参加の可否が連絡される。
申し込みのアドレスはkinenkoen@jnpc.or.jp