童心社・日本児童文学者協会、日本絵本テキスト大賞募集開始

2016年4月8日
 童心社と日本児童文学者協会はこのほど、第9回「日本絵本テキスト大賞」の募集要項を開始した。

 同賞は絵本作家の発掘と育成、これまでにない感性を持った絵本の出版を目的として、2008年にスタート。

 絵本のテキストである「物語」を、Aグレード(3~5歳向けの幼児絵本で、見開き11ページの原稿)とBグレード(6~8歳向けの幼年絵本で、見開き15ページの原稿)という区分で募集。大賞作品には、著名な挿絵画家による絵を加えて出版する。

 童心社販売部の花島文奈さんは、「この賞は、絵本のコンクールながら、文章のみを大賞としています。優れた絵本のための文章はストーリーがしっかりしていて、子どもの心に深く届くものです。そのような物語を書ける作家を探し、応援したい」と話す。

 これまでの受賞者は、主婦や学生など、年齢もバックグラウンドもさまざま。そのなかで、受賞作、2作目と順調に活動の幅を広げている受賞者も登場している。第2回の大賞受賞作『たかこ』(清水真裕・文 青山友美・絵)は、累計4万部を超えるヒット作となった。

 応募締め切りは6月末日(消印有効)。大賞受賞者には、10月中に選考委員が連絡するほか、『日本児童文学』11・12月号誌上、日本児童文学者協会と童心社のホームページで発表する。

 応募要領、問い合わせ先は日本児童文学者協会のホームページに掲載。http://jibunkyo.main.jp/