読売のミニムービー、「新聞身近に感じる」と評価 映文連で受賞

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2015年9月18日
 読売新聞社が今春制作したミニムービー「届けつづける」が、産業・文化の分野における短編映像制作の活性化を目指して設けられた「映文連アワード2015」の「コーポレート・コミュニケーション部門」優秀賞に選ばれた。

 映文連アワードは、文化映画や記録映画、教育・教材映画などの製作に従事する映画人らでつくる公益社団法人「映像文化製作者連盟」が2007年に創設した。今年度はキャッチコピーに「明日をみつめる 記憶をつたえる」を掲げ、3部門合わせて140作品が応募。最優秀作品賞(グランプリ)には、文化庁の「芭蕉布 平良敏子のわざ」(制作・シネマ沖縄)が選ばれた。

 「コーポレート・コミュニケーション部門」は、企業や行政、NPOなどの団体が、広報や販売促進、教育訓練などのためにプロに委託して作った作品が対象。優秀賞を受賞した「届けつづける」は約13分の短編作品で、TBS系列の「情熱大陸」などを手がける東北新社のチームが制作を担当した。

 受賞理由について映文連は「現場取材を通じて、情報収集に対する真摯な姿勢やその想いがダイレクトに伝わり、読者にとって新聞がより身近に感じられる映像となった。新聞の書き手、作り手を前面に出すことで、基幹新聞に関わる?人間力?の可能性とその拡がりを感じさせている」としている。

 「届けつづける」は、出演者の生の表情を生かすため1人につき数日間密着し、取材、新聞制作、配達などの各現場を延べ64時間かけて撮影。本社ヘリに乗った写真部の女性カメラマンが都心のビル街を空撮する様子や、YC店長が宮城県石巻市内の仮設住宅に朝刊を配るシーン、印刷工場での印刷オペレーターの真剣な眼差しなど、新聞社の仕事に対し、出演者がどのような姿勢で向き合っているのかをドキュメンタリータッチでまとめた。
挿入歌としてミュージシャンの佐野元春さんが今回のCMのために作った「境界線」を使用。ミニムービーと同時に、テレビ用CMも制作した。

 ミニムービーとCMは、ウェブサイト「読売新聞ブランド企画部です」(http://pr-yomiuri.com/)にもアップされている。