新聞協会広告委、クライアントの要望受け広告入稿サイズ標準化へ

2012年11月28日
 日本新聞協会の広告委員会は11月16日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で開かれ、広告EDI部会で検討している新聞広告原稿の入稿サイズの標準化について報告があった。まず全15段広告のサイズを標準化することを目指し、協会会員新聞社に現在の入稿・掲載サイズなどについてのアンケートを実施することを決めた。

 現在、新聞広告の入稿サイズは、各新聞社で微妙に異なっている。例えば、全15段では朝日が514?×382?、毎日が511?×380?、読売が510?×379?など。

 この差異について、広告主側からは、その使い勝手の悪さを指摘する声が以前からあった。日本アドバタイザーズ協会が今年実施した「新聞広告に関するアンケート」でも、「入稿サイズの統一化を進めてほしい」「広告サイズは絶対値として、各紙の余白で微調整できないか。そうでないと製版コストが割高になる」との指摘があった。

 これを改善することができるか、広告EDI部会で検討をスタート。まずは全15段広告に絞って、数種の「推奨サイズ」を設定し、新聞社側で広告原稿の拡縮や、余白調整をするという具体策を検討することにした。その「推奨サイズ」のあり方について、各社に現状や意向を聞く。

 アンケートでは、各社の全15段の掲載サイズ・入稿サイズ、所定の入稿サイズと異なる原稿が来たときに拡縮をかけているのかなどを尋ねる。サイズ標準化に関する意見も寄せてもらう。

 そのほか、広告委員会では事業の見直し作業を進めており、同委員会の多くの事業を担う広告プロモーション部会について、対外的な情報発信、プロモーションの強化といった観点をもとに、部会の事業を見直していくことを決めた。