朝日大阪、新ビルでの新聞製作は13年1月2日から

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2011年11月2日
朝日新聞社は10月31日、大阪本社が移転する「中之島フェスティバルタワー」(大阪市北区中之島、2012年10月末完成)での新聞製作を、2013年1月2日から開始すると発表した。現本社地下にある印刷機能は、同市福島区海老江の新印刷工場に移り、新工場は2012年9月から稼働する。本社が移転する13年初頭からフル稼働する予定だ。新ビルの施設概要や開業スケジュールも確定し、2012年11月28日に、飲食店を中心とした約30店舗からなる商業施設「フェスティバルプラザ」がオープンする。同ビルの中核施設であるフェスティバルホールは、2013年4月3日に開業する。大阪本社は新ビルの9階から11階と12階の一部を使用する。完成後、直ちに移転作業を開始。2013年元日の新聞休刊日に完了し、翌日から新本社で新聞製作を開始する。道を一本隔てた現本社からの移転は128年ぶりとなる。16階から36階のオフィスゾーンにはカネカ本社、テレビ朝日、在大阪イタリア総領事館などが入居予定で、現時点でテナント部分は約7割の入居が見込まれているという。朝日カルチャーセンター中之島、健診センターなどの医療機関、保育所の入居も決まった。同市福島区海老江の新印刷工場は5階建てで、延べ床面積約2万5500平方?。40ページまでの新聞が刷れる三菱重工印刷紙工機械の高速オフセット輪転機(4×1機)5セットを導入する。フェスティバルホールは、中之島フェスティバルタワーの竣工後、約5カ月かけて、ホール内の音響調整やスタッフの訓練などを行い、2013年4月3日に開業式典を行う。1958年に完成した旧フェスティバルホールのオープンの日に合わせた。こけら落とし公演は、世界の著名アーチストにより毎年開催されてきた「大阪国際フェスティバル」の再開公演。2階に入居する保育所は2013年春にオープンする。関西や首都圏を中心に保育所を広く展開しているアルファコーポレーションが運営するもので、月極め保育に加え、創造力を伸ばす幼児教室、フェスティバルホール来場客などを対象とした一時保育も行う。