新聞・通信社の従業員総数、前年比3.6%減 1993年以降で最大

2010年8月24日

日本新聞協会経営業務部がこのほど発表した、2010年の「従業員数・労務構成調査」の結果によると、新聞・通信102社の従業員総数は4万7295人で、前年比3.6%減と、減少傾向が始まった93年以降で最大の減り幅となった。

 

 調査は今年4月1日現在で実施。新聞・通信社95社、放送1社が回答したが、放送1社は集計に含めていない。役員、顧問、派遣労働者などを除いた社員、嘱託、出向者、休職者などの在籍従業員を対象にしている。従業員総数の集計には、電話などで確認した7社の人数を加えている。

 

 95社の部門別従業員数・構成をみると、「編集」部門の構成比は前年より0.2ポイント拡大して50.3%となったのに対して、「製作・印刷・発送」は同9.4ポイント縮小して9.9%だった。また「編集」部門の記者数のうち、女性記者の構成比は同0.8ポイント拡大して15.6%だった。

 

 採用・退職状況では、09年4月2日から1年間の新規採用者数は1000人を割り、747人(前年比328人減)。年間採用率(在籍従業員に占める新規採用者の割合)は1.6%となり、過去10年間で初めて2%を割り込んだ。