講談社、100周年で書店感謝会 五木寛之氏の講演会など開催

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2009年6月18日
"講談社は6月17日、東京・文京区の椿山荘で「創業100周年記念書店様感謝会」を開催。今年末に同社から『親鸞』を刊行する五木寛之氏が講演を行ったほか、パーティーには石田衣良、真山仁、弘兼憲史など著者のほか、女優の吉永小百合さんらも姿をみせた。また、野間省伸副社長は会の冒頭のあいさつで、ブックオフへの出資について説明した(別掲https://www.bunkanews.jp/prepub/?id=newsdetail&Seq=17613)。式典には書店、取次などから約350人が参加し、野間副社長のあいさつに続き、神田山陽氏による講談「野間清治・その人と道」、五木氏の講演「いま、なぜ親鸞か。」を聞いた。会場を隣接するフォーシーズンズホテルに移して開かれたパーティーで、野間佐和子社長は「創業以来?面白くてためになる出版?を通して、人々の心の豊かさに資すること、平和で文化的な社会の実現に役立つことを使命として出版活動を進めてきた。順風、逆風の時もあり、デジタルネットワークの進展で出版界も大転換期にあるが、永続的に発展を目指したい」とあいさつ。未来研・松信裕理事長(有隣堂)と亀井忠雄(三省堂書店)、手塚弘三(啓文社)の両元理事長、日書連・大橋信夫会長、トーハン・山崎厚男社長、日販・古屋文明社長、野間社長、野間副社長が鏡開きを行った。続いて松信氏が「この歴史的瞬間に書店として立ち会えるのは誠に幸せ。100年の間には戦争、統制の時代、競争相手の出現と幾多の困難もあったが乗り越えてきた。価値基準は変化しているが、紙という媒体はなくならないだろう。次の100年に向けて雄々しく進んで頂きたい。私事ながら当社も今年創業100周年」と杯を上げた。同社に縁の深いちばてつや、弘兼、真山、石田、吉永、高橋克典の各氏があいさつ。未来研・田村定良副理事長の中締めのあと、各部屋に分かれて石田氏や真山氏のトークショー、都々氏のマジックショーなどを楽しんだ。"