小学館『藤子・F・不二雄大全集』7月刊行 既に全巻予約が20

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2009年6月17日
"小学館は7月24日、藤子・F・不二雄氏初の集大成となる『藤子・F・不二雄大全集』(第1期全33巻)の刊行を開始するが、6月2週の段階で2000を超える全巻予約があるなど、盛り上がりをみせている。藤子・F・不二雄氏デビュー60周年の2011年9月に「藤子・F・不二雄ミュージアム」(川崎・多摩区)の開館が決定。これにあわせて、「小学館として何ができるかと考え、やはり藤子・F・不二雄作品が全部読めることが最重要」(児童・学習編集局ドラえもん企画戦略室・徳山雅記副編集長)と企画。約3500話、約4万6000?の全作刊行を目指す。構成は、雑誌掲載時に沿った区切りのよい巻建てとし、単行本未収録作品も多数収録。『ドラえもん』は、学年誌連載スタイルを再現する?学年別繰り上がり収録?を採用。幻の「最終回」2本など未収録も多数収録していく。第1回配本は『ドラえもん(1)』『オバケのQ太郎(1)』『パーマン(1)』の3巻で、初版部数は未定。以降毎月25日頃2?3点ずつ発売。第2期は10年8月以降で、11年以降も刊行の予定。第1期全巻予約者にはプレミアムの「Fノート」をプレゼントする。パブリシティーは専用サイト(http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/)で2週に1度情報を更新しているほか、5月以降ほぼ総ての自社で刊行した雑誌に広告を掲出。同社提供枠でのTVCM、発売当日の新聞広告、東京メトロのドア上ステッカー広告(6、7月)なども予定している。書店向けには内容チラシ、ポスターの提供とともに、小学館PSが中心になって説明に回っており「書店さんの全巻予約も伸びている」(マーケティング局コミック営業課・戸?伸一郎氏)と好調だ。発売に向け徳山副編集長は「自分が読んでいた作品を子どもが読んでくれるのは本当に嬉しい。この喜びを皆さんと分かち合いたい」と、戸?氏は「どんな世代でも楽しめる商品。取次さん、書店さん、小学館が笑えるよう頑張りたい」と話している。A5判並製、220?770?、本体1100?1800円。第1回配本3点は09年12月末まで発刊記念特別定価。"