楽天、第1四半期決算は増収増益 ECの総流通量は20%の伸び

 | 
2009年5月13日
楽天は5月12日、東京・品川区の同社で09年度第1四半期(1Q)決算説明会を開催。三木谷浩史会長兼社長は、ハイライトとして?ネットサービスの売上高が前年同期比21・9%増?高い増益率の達成?当期利益14倍?外部借入金の削減?イーバンクのグループ入り、をあげ「将来的に本体の借入金を限りなくゼロに近づけるよう考えており、それに向けた体制が整いつつある」とした。またインフォシーク事業・広告事業について、「プレミアムサイトとブログなどの間には大きな広告単価の違いがあったが、アメリカではターゲティング技術の向上で大幅に縮小してきている。これを広告精度を上げることで詰めていきたい。スーパーデータベースを活用しながらよりターゲティングされたものをつくっていこうと思っている。広告のターゲティング精度を上げることが一つのポイント」と述べた。09年12月期第1四半期(09・1・1?09・3・31)の連結業績は、売上高663億6400万円(前年同期比11・5%増)、営業利益98億2500万円(同36・2%増)、経常利益91億2000万円(同30・4%増)。EC事業のうち、「楽天市場」「楽天ブックス」の流通総額は1814億8000万円で前年同期比20・7%増、件注文件数256万4000で同28・0%増となった。同期に、楽天市場事業で「中古市場」(カメラ、家電・AV、PC・周辺機器、ゲーム・CD・DVD、楽器、本・雑誌・コミックの6ジャンル、約45万点)、「中古買取サービス」をリリースした。09年3月31日に東京放送(現・東京放送ホールディングス)株式に関する買取請求権を行使したことにより、前期連結会計年度に発生した同株式に関する投資有価証券評価損について繰延税金資産を計上したことなどから、法人税等調整額227億1300万円が発生、これを受け四半期純利益は、252億1800万円(同233億2900万円増加)となった。