毎日新聞、韓国電子端末にコンテンツ提供 日本語ニュースを有料

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2009年4月30日
毎日新聞社は5月中旬から、ネオルクス社が韓国内で販売予定の電子ペーパー端末「ヌート(NUUT)2」向けに日本語ニュースを有料配信する。電子ペーパーを搭載した電子リーダー向けに有料コンテンツを提供するのは日本の新聞社で初となる。毎日新聞社は朝鮮日報と提携しており、韓国在住の日本人や日本語を勉強している学生らをターゲットに、政治・経済・国際・運動・社会・訃報人事など6ジャンルを配信、朝、夕方2回更新する。今後、市場動向に応じて、コンテンツの拡充も検討する。ニュース配信は5月15日に開始予定で、『毎日新聞』『朝鮮日報』のほか、『国民日報』『毎日経済』『ソウルデイリー』など韓国の新聞社・通信社のニュースコンテンツを販売する。コンテンツ配信は、USBケーブルでパソコンに接続してダウンロードするほか、新聞ニュースについては無線LANを使って配信できる。本体価格は29万9000ウォン(日本円換算で約2万2000円)。新聞ニュースの価格は、1紙月3000?7000ウォン(約220円?500円)で、毎日新聞の電子新聞の価格は、韓国内の他の新聞社の価格を参考にして決定する。ディスプレイは米イー・インク社製の電子ペーパーを搭載。サイズは天地178?×幅136・6?×厚さ19?でディスプレイサイズは6インチ。重さは約290グラム。8階調のグレースケールで写真も鮮明に表示する。電子ペーパーはバックライトが必要ないため、「ヌート2」は一度の充電で約1万ページ更新の使用が可能。ネオルクス社は08年3月、電子ペーパー端末「ヌート」を発売、電子書籍配信などのほか、韓国大手紙『朝鮮日報』の記事の配信サービスを行っている。今年2月にCPUやメモリの性能を向上させ、無線LAN通信機能などを搭載した「ヌート2」を発表し、5月11日から発売する。