ブックマークナゴヤ、書店で各種イベント 初の一箱古本市には1

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2009年4月6日
【中部】名古屋や近郊の新刊書店、古本屋、雑貨店など50店の協賛で3月7?29日、開催された第2回「ブックマークナゴヤ」の一環として、名古屋では初となる「一箱古本市」が3月21、22日の両日、名古屋市西区の円頓寺(えんどうじ)商店街で開かれ、約100人の出店者が約1?にわたって本が詰まった段ボールを並べ格安で販売した。これは本好きが古本を段ボールに詰めて持ち寄り市を立てるイベント。05年から東京・文京区で開かれている「不忍ブックストリート」、06年から福岡市で開かれている「ブックオカ」で行われている。「ブックマークナゴヤ」では、これ以外にも協賛店50店で「大古本市」(リプロ名古屋店)、「本は三冊で読む?正岡正剛の三冊」(三省堂書店名古屋高島屋店)、「乙女を知り尽くし、乙女を極めませう」(紀伊國屋書店名古屋名鉄店)、「記憶を汲み上げる岡部昌生の世界」(ちくさ正文館書店)、「リトルプレスの楽しみ、の、つづきフェア」(YEBISU ARTLABO)など各々店頭フェアを実施。「問題な日本語トークショウ」(ちくさ正文館書店)、地元フリーアナウンサーの「出版記念神谷里美&三島衣理トーク・サイン会(らくだ書店)なども行われた。また、期間中の毎土曜日にトークイベントを開催。14日は「出版社営業マンが見た!本屋が出来ること」をテーマに、マガジンハウス稲垣学書店営業部長と丸善名古屋栄店加藤ゆき売場長が経験を含めて一般読者に分かりやすく話した。新刊書店では、名古屋の読者と書店員が選ぶ「名古屋文庫大賞」を実施。各店に投票箱を置き、書店員が選んだ文庫から、期間中の売上数と顧客の投票数により選ぶ。結果は4月中旬に発表予定。催しは協賛店の参加費50000円と小冊子の広告掲載料で運営。小冊子やパンフレット1万8000枚を作成し、各店舗で配布しPRに努めた。岩上杏子実行委員長(名古屋市YEBISU ARTLABO社長)は「横のつながりで街を盛り上げたい、本屋は面白い場所、本屋の場所を再認識して欲しい」と企画の意図を語る。辻山良雄実行委員(リプロ名古屋店店長)は「本が生活の中心から無くなっている。そんな時競合店と争っていてもしょうがない。本の楽しみを色々な店が一緒になって伝えていきたい」と意気込みを語った。