明文堂書店、売上高13%増の89億円余 新春方針説明会で今期

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2009年2月12日
【中部】明文堂書店(富山市)は2月5日、魚津市のホテルグランミラージュで09年新春方針発表会を開き、08年売上実績が89億3000万円、前年比13・4%増だったことを発表。今年度は100億円を目指す方針を示し、清水満社長は目標達成のため「富山の薬売りのように売れた物だけを請求されるような支払い条件にしてもらえると、出店もしやすく目標も早く達成できる」と支援を要請した。セミナーと懇親会には出版社、取次、関連業者など242人が参加。清水社長はセミナーで全国NO1になった4企画?e―hon会員6万件?雑誌の定期便累計13138件?ポプラ社「諸国物語」3500部販売?一枚の繪絵画販売13年連続1位の実績を発表。08年売上実績は新規出店の寄与や金沢野々市店17・6%増、外商センター15・8%増、能登七尾店15・3%増が貢献した。09年には売上高100億円を目指しており、そのために?e―hon10万件達成?TOL(TUTAYAオンライン)会員10万件達成をし、リアル&ネットから店頭に顧客を誘引することを図る。さらに13年に30店舗、スタッフ850人体制で、富山エリア60億円、石川エリア50億円、首都圏エリア50億円の160億円を目指す。出店は富山エリアでは富山新経堂店、魚津店、黒部店の増床、石川エリアでは羽咋市、小松市への出店、首都圏エリアでの開発を継続する。最後に「百年に一度の危機だが、百年に一度の改革のチャンス。こんな時こそ売る!売って行こう」と今年のスローガン「DREAM&CHANGE」を示して変革を誓った。懇親会で来賓代表のトーハン・風間賢一郎副社長は「年末年始の書店売上は4?5%減であった。トーハンも上半期赤字で、通期では黒字化しようと頑張っている。最近は他がもっと悪いからとあきらめてしまっていないか。DREAM&CHANGEで前進しなくてはいけない」とあいさつ。TSUTAYA・木村元昭社長は「原点に帰って、お客様に満足を」と乾杯を行い、永年勤続表彰などが行われた。最後にポプラ社坂井宏先社長が「明文堂書店の売ろうという気持ちが伝わった」と中締めした。