ＳＩＩ、ＰＣとつなぐ電子辞書を発売 30?40代のビジネスパ

セイコーインスツル（ＳＩＩ）は11月19日、ＰＣと電子辞書をＵＳＢケーブルで接続することで、ＰＣ画面から電子辞書がひけるＰＡＳＯＲＡＭＡ（パソラマ）を搭載した、ビジネスパーソン向け電子辞書「ＳＲ?Ｇ９００１」を11月30日に発売すると発表した。持ち歩いて手軽に使えるという電子辞書の特徴はそのままに、ＰＣにつなぐことで電子辞書内のコンテンツがＰＣ上で検索でき、語義や例文などをメールや文書などにコピー＆ペーストして引用できるという、これまでの操作概念を変える電子辞書。コンテンツは語義検索だけでなく、実践に使える「英文ビジネスレター文例大辞典」（日本経済新聞社）など用例の豊富なコンテンツ（30タイトル）を各種搭載しており、これら辞書のデータベースを活用できる。またＰＣの入力部分にコピーした単語や成句などを貼り付けて検索することもできる。さらに、「ジーニアス英和大辞典」（大修館書店）の約６万語の音声もＰＣ上で聞くことができる。初年度の売り上げ目標としては６万台を掲げている。同日、東京・千代田区丸の内のパレスビルで開いた新製品説明会で、久保信夫執行役員兼データサービスシステム事業部長は、背景として電子辞書保有率が低い30・40代にヒアリングした結果、?すべてＰＣで完結したい?電子辞書は勉強に使うのでは?ビジネスに使うには魅力的でない、という意見があったとし、「ＰＣで業務を完結する、例文など業務に必要なコンテンツを多数搭載、電子辞書のコンテンツをＰＣに貼り付けるなどが可能なＰＡＳＰＲＡＭＡ機能を搭載し、さらにビジネスマンに使っていただこうと開発した」と述べた。さらに、92年に同社がフルコンテンツの電子辞書を初めて開発したことを紹介したうえで、「16年後の今日、進化としてＰＣと連動して使っていただく新しい使い勝手を発表した」と述べた。同製品発売を記念して、アンケート回答者の中から抽選で３００人に同製品をＵＳＢ　でつないでＰＣの横におくことができるスタンドをプレゼントする。希望小売価格は７万円（税込み）。