小学館、ライトノベル文庫に参入 マンガと連動で男・女2シリーズ

2007年3月15日

 小学館は5月24日、ライトノベルの新ブランドとして少年向けの「ガガガ文庫」と少女向けの「ルルル文庫」をそれぞれ10点で創刊し、ライトノベル市場に本格参入する。

 

 両文庫は「文字で読むまんが」をコンセプトに展開するためコミック局から刊行する。

 

 ガガガ文庫は①小学館コミックのノベライズ②小学館ライトノベル大賞の新人作家を起用③アニメ・ゲームなどとのメディアミックス展開を特徴に、毎月18日に5点を刊行する(6月は19日発売)。文庫判256p前後で予価は税込580円。対象読者は中学・高校生から20代のアニメ、ゲーム、コミック、ライトノベルファン。

 

 ルルル文庫は①小学館コミックをオリジナルストーリーで小説化②新人作家をメインにした展開③海外ヤングアダルトをライトノベル風にアレンジして毎月刊行を特徴に、毎月1日に5点を刊行する(6月は29日発売)。文庫判256p前後で予価は税込500円。ボーイズラブは扱わない。対象読者は、コミック、ゲーム、ライトノベル好きな中高生の女子、児童ファンタジーで育った女子。

 

 宣伝は①「週刊少年サンデー」など同社媒体を使用したキャンペーン②首都圏メインの街頭CM、テレビスポットCM③ラジオCM⓸一般紙、ブロック紙への出稿⑤東阪を中心に駅貼りポスター⑥首都圏主要路線での社内ステッカー等の交通広告⑦WEBでの宣伝などを予定。

 

 3月14日に、同社で開いた取次会社向け企画発表会の席上、大住哲也常務は、集計中の06年度業績について「残念ながら若干の減収減益」としつつも、ウイークリーブック「古寺を巡る」1号が7万部増刷、2、3号も増刷のスタート。3月7日に30万部で創刊した「AneCan」が3日で完売したことを紹介し、「今年に入っていい形でスタートできている。この勢いをライトノベル文庫の創刊につなげていきたい」とした。

 

 さらに「10代が中心のライトノベル市場は年々拡大しており、大人にまで広がって、06年で300億円の市場と間口は広い。ただ他社グループ1社が80%のシェアをもつとされる。有望な分野として、これまで蓄積してきたコンテンツ、メディアミックスを中心に据え市場に入っていって業界の活性化につなげたい」と述べた。

 

 また、創刊に先立って募集していた「小学館ライトノベル大賞」は昨年9月に締め切ったが、ガガガ文庫には1275点、ルルル文庫には1046点の応募があり、大賞はガガガ部門1人、ルルル部門1人、ガガガ賞1人、ルルル賞1人、佳作5人、期待賞7人が選ばれた。賞金総額は1088万円となった。大賞受賞作、ガガガ賞受賞作は3月20日頃に発表。またルルル文庫の「プリンセスハーツ」「大賞受賞作」はドラマCD付特装版も発売予定。

 

〈創刊ラインナップ〉

 

 ▽ガガガ文庫=「月光のカルネヴァーレ」「樹海人魚」「新興宗教オモイデ教外伝」「人類は衰退しました」「ハヤテのごとく!」「ぼくらの」「FREEDOMフットマークデイズ1」「武林クロスロード」「小学館ライトノベル大賞受賞作品」「ガガガ賞受賞作品」

 ▽ルルル文庫=「黄金の剣は夢を見る」「怪盗Jを探せ!」「クリセニアン夢物語〈1〉」「空色のリンク」「天は赤い河のほとり外伝(仮)」「パイレーティカ」「封殺鬼」「プリンセスハーツ」「舞姫恋風伝」「小学館ライトノベル大賞受賞作」