共同通信×講談社による新聞小説連載プロジェクト、本日スタート!初回はノンフィクション作家・清武英利氏が初めて挑む歴史大河小説『青鞜の男』。

2022年11月5日
株式会社講談社
新しい新聞連載プロジェクト開始!デーリー東北から本日11月1日連載スタート!ノンフィクション作家だからこそ描ける、戦後直後の女性の夢と自立を追い求めたストッキング企業創業者と国税のリアルな闘いの物語。

株式会社共同通信社(本社:東京都港区)と株式会社講談社(本社:東京都文京区)による新聞小説連載プロジェクトがスタートします。初回は本日11月1日「デーリー東北」紙(本社:青森県八戸市)より掲載が開始する『青鞜の男』。著者は講談社ノンフィクション賞、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞したノンフィクション作家、清武英利氏。これまで『しんがり 山一證券 最後の12人』『石つぶて 警視庁二課刑事の残したもの』『トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち』などノンフィクションジャンルで活躍してきた清武氏による、史実に基づいた初の歴史大河小説です。以降、各地方紙でも順次連載開始予定となっている、一大プロジェクトです。



女性の社会進出にも大きな影響を及ぼした「シームレスストッキング」を開発したストッキング企業の創業者の一代記とともに、戦後の日本税務制度の創設を描く歴史大河小説『青鞜の男』。著者の清武英利氏は、初の小説執筆ながらも、大胆な筆致で戦後直後を駆け抜ける男を生き生きと描いています。さらに、自身の記者時代からの精密な取材・分析が存分に活かされており、圧倒的リアリティによって日本の戦後直後から昭和の好景気までの匂いが立ちのぼってくる骨太な作品となっています。連載期間は約1年の見通しで、順次各地方紙でも連載を開始する予定です。書籍化は2024年以降を予定しています。

(清武英利氏コメント)
私がかつて生きた新聞記者の世界には「佇まい」という言葉がありました。「取材する姿勢」、さらには「生きる姿勢」という意味ですが、正面からそう言うのが気恥ずかしく、少し斜に構えて先輩記者たちは美しい生き方を語るのです。私は飲み屋で受ける説教や教訓話が大嫌いでしたが、「佇まい」と言われたときだけは耳を傾けることにしていました。
「青鞜の男」では、混乱の戦後を生きた二人の男の鮮烈な佇まいを描きます。主人公は「後塵を拝さず」という経営者です。その対極に「明日を期せず」という国税組織の礎となった人物が登場します。
私が四半世紀以上も追い続けてきた人たちですが、ノンフィクションという水彩画であれほど描きにくかった複雑で強烈な個性の二人が、小説手法という濃い油絵で描くと、内面まで筆が届くような気がしています。人間を描く道は多様であることは言うまでもないものの、昭和に佇む二人はこの手法を待っていたのではないか、と思っています。

(あらすじ)
焼け野原となった戦後直後の新宿に降り立った男は、たったひとりで、7500人のテキヤを仕切る大侠客に向かい合っていた。自らの夢、そして多くの女性の夢を実現させるために。
神奈川県厚木市で製糸会社の下請けをしていた福原六介は、戦争が終わったことですっかり仕事を失ってしまった。だが、彼の気持ちは高揚している。これからようやく新しい時代がやってくる、自分が目指していた「夢」を作ることができるのだ、と。根っからの開発者である彼が目指すのは「ナイロンくつした(現・ストッキング)」の開発。これからの時代の女性は、紺や緑褐色ばかりの暗いモンペは脱ぎ捨てて、きっと華やかで心躍るような衣服を求めるだろう。そのときに足と靴を美しく見せる「ナイロンくつした」は、夢に向かって駆け出す女性の足を彩るはずだ。そんな大きな夢に向かうため、政府や軍の隠匿物資の調査や侠客の流通網を使い、戦後の混乱期を逞しく生き抜いてゆく。だがそれは、戦後の日本に新たな正義を構築していく国税との闘いでもあった。
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