業界議論に「当たり前」を
新聞業界をテーマにした「新聞ミライ会議」を開催した。これまでも当社では各種セミナーを開催している。ただ、年間18回開催の「文化通信社セミナー」、昨年5回目を開いた「活字文化フォーラム」、先日の特別セミナー「トラック新法成立後の世界」など、いずれも主に出版業界を対象にしている。
新聞業界向けが少ないのは、新聞社が地方に分散していて、リアルに集まっていただくのが難しいこと。そして何より、これまで新聞業界をテーマに企画しても、あまり人が集まらなかったからだ。
今回は当社の創業80年という区切りであり、挑戦する意識で開催した。登壇者は朝日新聞社の角田克社長CEO、佐賀新聞社の中尾清一郎社長、ジャーナリストで元朝日新聞社の浜田敬子氏。これが大変刺激的な内容になった。
角田、中尾両社長は、これまで公式の場で、新聞社の経営者からあまり聞いたことのない〝本音〟が次々に語られた。そこに新聞、雑誌、デジタルメディアの経験が長い浜田氏が鋭い突っ込みを入れる。来場者も「面白かった」「こんな話は聞いたことがない」と興奮気味に話していた。
衆院選で躍進したチームみらいは、国会でのPC使用を可能にするなど、外から見れば「当たり前」なことを主張して支持を伸ばす。業界にそういう視点を提供できる取り組みを続けていきたいと感じさせられた。【星野渉】
