世の中は〝惜しい〟であふれている。まずはスマートウォッチ。袖口からさりげなく見える姿はクールだが、左腕着用者が多く、駅改札を通る際に身体を大きくひねるフォルムは不格好…実に惜しい!(右腕じゃダメなの?)。高級車が何度も切り返して駐車する様子もまた然り(自動駐車支援システム未装備は節約?)◆幹線道路沿いの新築一軒家(騒音や空気汚染は大丈夫?)。ビシッと決めたブランドスーツになぜかキャラクター柄の靴下。健康のためにジョギングで鍛えた脚力を、電車に乗る際の「座席争奪戦」に活用する姿は「惜しい」を通り越して残念…。高い交通費と宿泊代を投じた温泉旅行。帰宅した瞬間の「あ~家が一番落ち着く」は、もはや人生の様式美◆え!?わたしですか?スマートウォッチも高級車も、ましてや家なんてとても買えない〝惜しい〟をカモフラージュに〝庶民のひがみ〟を発したのですが、何か? 【堀雅視】
