1万店を切る日本の書店
日本出版インフラセンターの発表によると今年1月で書店数は1万98店になった。いよいよこの統計でも近く書店数が1万店を切ることになる。これは本部や営業所も含めた数なので、店舗がある(売り場面積を公表している)書店数は7425店。こちらはまだ7000店台をキープしそうだ。
ここ数年、減少のペースはあまり変わっていないが、首都圏では賃貸物件の伝統的な独立系書店はほとんど消え、最近は自家物件の書店も廃業している。そういう意味ではさらに経営環境が悪化していると見ることもできる。
そんな書店である伊野尾書店(東京・新宿区)が閉店するというニュースは衝撃的だった。伊野尾宏之さんは、小規模ながら先代から引き継いだ店舗を自ら運営し、近隣からの信頼を得て、ユニークなイベントを開いて注目を集めた。若手ホープの一人として期待されていた。
トランスビューが引き継ぐというニュースには、さらに驚かされた。もちろんこんどはうれしい驚きだ。ただ、そうしなければ期待されている書店ですら続けていけないのだとしたら、むしろ課題として受け取るべきだろう。
書店が経営努力をするのは当然だが、しっかりやれば続けていける商売でなければ、次代を担う人は入ってこない。「トラック新法」を機に急ぎ改善すべきだろう。 【星野渉】
