【行雲流水】文化通信2022年8月9日付

2022年8月8日

某月某日

 

 酷暑の中、挨拶回りが続く。

 

 光和コンピューターの寺川光男社長は「システム系の会社は何処も人材獲得に苦労しているが、ウチは出版系であることが人気で、"若干名"採用するつもりが70名もの応募があった」と。離職率を下げるために利益の1/4程度、特別賞与として支給していると。

 

 双葉社・戸塚源久社長、当社の次の「ギフトブックキャンペーン」では若者に向けた選書にするという話を受けて、「かねてより『本の日』を再販を外して若い人たちが本を手にするきっかけの日にしてはどうかと言ってきた。10月末から開催される『秋の読書月間』には大いに期待している」と。

 

 その運営委員長として采配を振るう紀伊國屋書店の高井昌史会長兼社長は「業界を挙げた新たな取り組みに著者も参加してもらい成功させたい」と。壁に掛かるドバイの写真から40店舗にも及ぶ海外店舗の話に。様々な困難を乗り越え軌道に載せているのは世界でも同社だけのはず。年末には"本丸"新宿本店の改装も完了する。

 

 文藝春秋・中部嘉人社長とは、今号に掲載されている「私の新人時代」の話に。業界紙での苦労話で盛り上がる。一方、「四ツ谷からの道すがら、書店が一軒もなくなってしまった。本屋は世の中の"今"を映す貴重な存在」と嘆く。

 

 新潮社の佐藤隆信社長は新聞購読者の減少が止まらない状況に「絞り込んだ読者層に向けたコンテンツを雑誌や本にしている出版業と幅広い読者に向けて情報を提供する新聞。同じ活字業界同士それぞれの特徴を生かしたプラットフォームを造れないか」と。地域紙の取り組みは進めているが、もう一つ宿題をいただいた。

 

某月某日

 

 有隣堂・松信健太郎社長の肝いりで、同社・誠品生活日本橋店にある「HAPPYLEMON」など、台湾茶ビジネスを世界で展開する雅茗天地海外戦略部の林太一総監に台湾外食産業の話を聞く。

 

 もともと日常的に自炊せず外食、あるいはテイクアウトが一般的な台湾では、コロナ禍にあっても外食産業はほとんど影響が無かったという話のあと、1200mの高地で栽培される貴重な手摘みの「金萱烏龍茶」を楽しむ。

 

 今月28日まで誠品生活日本橋店「HAPPYLEMON」では林さんが企画したイベント、「台湾漫画喫茶」が開催されている。マンゴースムージー+ソルティチーズケーキで涼みに行ってみよう。