【つぶや記】文化通信2021年11月23日付

2021年11月23日

 先日話を伺った20 代の出版社社長。最初に就職した東京の企画編集会社は「副業必須」だったそうだ。入社2 年目から神戸の編集会社に入り、さらに福祉業界と社会の課題を結びつける会社にも参画。驚くのは、3 社で仕事をしながら、個人で本を出版し、その後、出版社を立ち上げた。

 

 冒頭の編集会社のHPを見ると、「副業必須」、「ルールなし」、「年俸宣言制度」とある。原点は「どうすれば人は育つのか」、「働く個人の幸福度が上がるのか」。1 社だけで働くことで、人は会社に、会社は人に依存し、変化・刺激が鈍ってしまう。

 

 優秀な人材の流出を懸念するのではなく、独立してもともに成長し、それぞれが好きなことを事業として手がけながら、新たな仕事を創造していくことができるということか。自らを省みると、どうだっただろう。変化を求めてきたか。いつも会社にぶら下がってきただけなのでは…反省。  

【櫻井】