【つぶや記】文化通信2021年5月10日付

2021年5月10日

 最近、店舗のシャッターで貼り紙をよく見かけます。このご時世のためか、休業や時間短縮営業を告知する飲食店のものが多いのですが、閉店のお知らせも少なくありません。

 

 閉店の貼り紙といえば、たまに覗いていた古書店が店を閉じた際にも貼り紙がありました。一店は店頭に貼り紙の告知があり、その後閉店の期日と共にシャッターが開かなくなりました。いま一店は新聞記事で閉店を知り、行ってみると閉店とそのためのセールを告知する貼り紙があり、こちらも期日と共に店を閉じました。

 

 一月の頃、久しぶりに訪れた商店街の古書店は、やはりシャッターが下ろされていました。閉店から時間があったからでしょうか、シャッターには閉店の告知ではなく、近所に住み散歩の度に覗いていたという人の、閉店を惜しむメモが貼られていました。その最後には「おつかれ様でした」と、こういう貼り紙もあるのだと

【近藤】