【つぶや記】文化通信2020年10月5日付

2020年10月5日

 著名人の自殺が相次いでいる。それを受けて、厚生労働省と「いのち支える自殺対策推進センター」は、WHOの「自殺報道ガイドライン」を紹介し、メディア関係者に過度な報道を控えるよう求めた。

 

 報道によって自殺者が増加する現象は、1974年に社会学者フィリップが提唱した「ウェルテル効果」として知られている。ゲーテ著『若きウェルテルの悩み』(1774年)の主人公が自殺し、影響された若者達が同じ方法で自殺したことが名称の由来だ。

 

 まことしやかに唱えられている一方、数値を示した科学的根拠は欠けている。報道が新たな自殺を引き起こしているのか、いずれ起こる自殺の時期を早めているだけなのか。その答えを客観的に示したエビデンスはどこにあるのだろう。なお、座間事件の公判が始まり、自殺報道は増加傾向だ。

【鷲尾】

 


 

 朝晩すっかり涼しくなり、あっという間に秋の気配が漂いはじめた。酷暑、猛暑も影を潜め、コロナ感染者数とともに報道された熱中症患者数もなくなり、今度はインフルエンザの感染者数が報じられるだろう。

 

 気温が下がったことで、マスク着用の不快感もなくなった。コロナ禍で買い物などでの入店の際の消毒液もあるが、インフルエンザの場合はワクチン以外の事柄として、マスク、手洗い、うがいがコロナ予防にも重なる部分もあり、さらにコロナの3 密を避けるもあることからコロナ、インフルエンザともに感染者減少につながる予防効果を期待したい。

 

 私は家飲みしかできない状況が続いているが、あちこちでコロナ感染者のクラスターが発生したという報道に接すると、まだまだ油断ができないなと、気が引き締まる思い。

【清水】