【つぶや記】文化通信2020年4月20日付

2020年4月20日

 古代から近世の間にあらわれた妖の類に興味があって、博物館などで開かれた展示会にはよく足を運びました。そこでたくさんの妖をみましたが、そのなかに予言する妖がいると知りました。

 

 近世の終わり頃にあらわれたとされるそれは、海などからあらわれて、豊穣とともに疫病の流行などを告げ、災いを除くためにはその姿を流布せよというようなものでした。どうも枯れ尾花ではなく、別の意図を持った人によってあらわれたものだったようです。それは姿かたちに名称、予言の中身も変えつつあらわれ続け、近代にもあらわれた、という記録があるようです。

 

 もしかしたらどこかで、今も妖はあらわれているかもしれません。何を予言してるのか興味のあるところですが、それが意図も持った人によるものであれば、それはそれで………。

 

【近藤】

 


 

 春本番を迎え、花真っ盛りの季節にも関わらず、これを愛でようと自由に散策したくても憚られるコロナ感染予防の外出制限要請。家にこもって欝々としていても仕方がないと、空いた時間で一念発起して断捨離を決行。

 

 まず取り掛かったのがクローゼット。吊るされた衣類をそっくり捨ててしまおうと意気込むが、なかなか捨てるべき服が選べない。しばらく格闘して、これではダメだと心を鬼にして、ようやく捨てることができた。

 

 久しぶりに広々としたクローゼットを眺めていると、清々して気持ちがいい。本当に必要なモノなんて、案外少ないものだなと思う。ふと、Less is More、「少ない豊かさ」という言葉を思い出した。今、自分にとって大切なモノを、もう一度見つめるいい機会なのかもしれない。断捨離は続けている。

【小櫻】