【つぶや記】文化通信2019年11月18日付

2019年11月18日

 『現代用語の基礎知識』は、言葉を扱う職業の人なら一度は手に取ったことがあるだろう。若者には「新語・流行語大賞」のイメージが強いかも。私も幼い頃、大学教授だった祖父の家で、あの分厚い本のページをめくっていた記憶が蘇る。

 

 その本が先日、大きく刷新した。内容は今号の編集長インタビューで紹介しているが、以前を知る人は、ぜひ書店で探してほしい。手に取った瞬間、きっと驚くはずだ。

 

 編集長の話を聞いて思ったのは、「新聞」との類似性だ。ともに言葉を扱っているので当然だが、大事にしているのは培ってきたブランドと信頼感。ネット検索全盛だからこそ、ページをめくって「セレンディピティ」の楽しみを知ってほしいという。日々、どのように言葉を拾っているのかを聞くと、やはり新聞各紙をよく読むそうだ。

(増田)

 


 

 折込広告復権を。9 月末、スーパーマーケットやドラッグストアでは、例の如く、商品を買いだめする姿が多く見られた。食品は税率据え置きにもかかわらず雰囲気に流されてか、日持ちする商品の大量買い。増税前に毎回、揶揄に使われる「オイルショックか!?」と突っ込みたくなるほどに。

 

 しかし、10 月のスーパーのチラシは一斉に「家計応援セール」、「価格そのままキャンペーン」、「ポイントいつもの5 倍進呈」などなど。9 月までの広告では「増税前の準備に!」と買い物を煽っておいて「いけしゃあしゃあ」感は否めないが、明らかに増税前より安い。

 

 新聞販売界は、無読増加と折込減少に頭を悩ませているが、折込チラシの情報は定期購読料を差し引いてもかなりの「お得」であることをアピールしてほしい。

(堀)