【つぶや記】文化通信2019年10月21日付

2019年10月21日

 週末、菜園で野菜を作っている。今の時期はトマト、きゅうり、ピーマンなど夏野菜を片づける一方で、なす、オクラ、サツマイモの収穫、白菜や大根、水菜、レタスほか冬野菜、越冬野菜用の土づくり、種まき、定植、苗につく虫取りと、忙しい休日を過ごしている。

 

 菜園には10 人ほど同好の人がいるが、70 ~ 80 歳台が大半。ベテラン揃いで、本に載っていない先人の知恵を色々授けてくれる。「この苗余ってるよ」「採れすぎたから持って帰って」と、お互いに融通しあいながら、楽しい時間を過ごしている。

 

 畑で過ぎる時間は早く、食事時以外は家族ほったらかし。「いってらっしゃい」の妻の声の裏側に「もう帰って来んでいいよ」の言葉が隠されているような。このところ、『やさいの時間』(NHK出版)と『妻のトリセツ』(講談社+α新書)を併読している。

(櫻井)